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病院に縁のなかった身にとって、
いきなり告げられた病は衝撃以外のなにものでもなかった。
告知の際に一番気になったのは、病気に集中すべき期間。
生活も仕事も、その時のすべてをいったん中断しなければ
いけないのかってことだった。
先生曰く、「できるだけ普段どおりに過ごしなさい。」
私の場合はその時点で化学療法が確定していたため、
手術+抗がん剤で短くて7ヶ月ぐらいが治療期間になる、とも。
意外と短いんだな、というのが実感。
仕事を辞めるかどうか、休職するかどうか、
結果的には職場の厚意もあって、最低限休ませてもらいつつ、
継続。これは気分転換になり、私にとってはプラスだった。
なによりも優先すべきは自分が心地よく過ごせるようリラックスの
状態を保つこと。慣れない検査やら、負担になる治療やらは
本当に緊張するから。
抗がん剤の点滴のときには、音楽を聴いて、落語を読んで。
一回の点滴に3時間以上かかっていたのだけど、後半から
リクライニング・チェアを辞退。なるべくベッドをお願いした。
点滴直後は、身体の声にしたがってなるべく休む。
それが身体、ひいては自分に必要であり、結果的に周囲に
返せることにつながる、と思って休む。
アロマやろうそくの香りは気にならなかったので、リラックス。
副作用がつらいときには、我慢することなく薬を頼る。
体調が戻る時期には、なにかしらのイベント(?)を。
友人の結婚式、群馬への温泉旅行、葉山の海の家などなど。
がんばったしね。次回への景気づけの意味もこめて。
それまで当たり前だったことが一瞬でも当たり前でなくなり、
何かできることがとにかく励ましになる貴重な気づきの時でもある。

「この出来事は長い人生の経験の一部」
といったうえで先生がおっしゃったことば
「 これからの期間は人生でみるたくさんの風景の中でも一瞬にすぎない
でも
その風景にあなたがとりこまれないように気をつけなければならない」
